仏英運用記 その②~ウェールズ1日目

パリから英国に渡りました。英国でのライセンスについては、英国のOfcomに、日本人であっても米国Extra級の免許を元にCEPT TR61-01に基づいて英国国内で運用してよいことを確認済みでした。

2017年8月13日、家族を娘友人宅に預け、私はひとり、レンタカーを借りてウェールズ地方に向かいます。特に行く宛てもなかったので、運用ができそうな場所を探しながら、Brecon Beacons National Parkをめざし北に車を走らせます。

うろうろしたあげく、ようやくB4255道路の脇道をあがったところに空き地を見つけたので、ここにアンテナを立てることにしました。

地面にペグを刺し、手網用の伸縮柄を垂直に立てます。

今回の旅行の直前に、釣り竿ではなく、先端まである程度の太さがある玉網の柄を調達しました。Tailwalk社製 CATCHBAR KAI micro6.3mのものです。短縮すると50cmとなり、トランクにも楽々入る優れものです。伸ばして振ってみても、釣り竿のように大きくしなることがなく、とてもいい感じです。ただし、材料がグラスファイバーではなく、釣り竿アンテナ等には不向きとされるカーボン製なので、アンテナに悪影響がでないかが気がかりでした。

ポールの途中にATU(T-1)をビニールテープで留め、ANT側に「BNC→バナナ端子変換コネクタ」を付け、+側と-側を17.5mほどのビニール線でループ状に接続し、ATUの+側→竿のトップ→近くの木→ATUの-側と這わせます。

全景はこんな感じ。手前側に三角形にワイヤーが張られているのが見えますでしょうか?


これで、7MHz帯から50MHz帯までATUで同調を取ることができ、ループアンテナとしてそこそこ飛びます。T-1の耐圧は20Wのはずですが、JT65で50Wを入力しても今のところ耐えてくれています。いろいろ試してみましたが、私のHFでの移動運用はとりあえずこれに落ち着いています。玉網の柄がカーボン製であることの悪影響は感じられませんでした。

1日目はこの場所で、MW/AC1AMのコールサインで16時前から17時すぎまで運用し、20mのJT65/9で、CO, SP, U, OZ等8局と交信することができました。

(2017-10-02 記)

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