夏期休暇でハワイ島とオアフ島に行って来ました。家族旅行なのでHoliday Styleの運用です。
まずハワイ島ではD-STAR運用を試みました。といっても、ハワイ島にはD-STARレピーターは存在しないので、持参したJumbospot経由での交信を試みます。
予定では、NoraGatewayをインストールしたmicroSDカードとPi-StarをインストールしたmicroSDカードの両方を持参するはずが、Pi-Starの方は忘れてしまいましたorz..
なお、NoraGatewayは、あらかじめ日本で「JQ1ZOR J」のコールサインで構築済み。JR1OFPさんのSDカードイメージを利用させていただき、日本でJAのレピータへのゲートウェイ交信と、DCSリフレクタへのアクセスができることは確認していました。
下記ページの「51. DVMEGA又はMMDVM基板でNoraGatewayを使う方法」のとおりです。このような便利なカードイメージを公開して下さったJR1OFPさんには感謝せざるを得ません。
http://jr1ofp.web.fc2.com/
さて、ハワイ島での運用ですが、ID-51(無印バージョン)の設定は簡単。MENU→My Station→My Call Signとたどって、「AC1AM」を設定します(JAバージョンですがメニューはふだんから英語表示にしています。)。
問題はJumbospot側の設定です。ありがたいことに、海外でNoraGatewayを使用するための設定が、JG3JLC/NN1Xさんのブログ記事(https://jg3jlc.exblog.jp/28096694/)に書かれていました。
SDカードを持参したノートPCに挿入して、Nora_Config.exeを起動。コールサイン欄の「JQ1ZOR J」を「AC1AM B」(半角空白を2個入れて8文字にします。)に変更。JAではホットスポットにはアクセスする局とは別のコールサインを設定しなければいけないことになっていますが、USではそんな規制はないので、アクセスする局と同じコールサインを設定します。
WiFi SSID欄にはホテルの無料WifiのSSIDを入力、暗号化はされていないのでパスワード欄はとりあえず空白にしてみます。
次いで、JG3JLC/NN1Xさんの上記ブログ記事によれば、USのコールサインで運用する場合には「NoraGateway.txt」を書き換える必要があるとのこと。書かれているとおりに修正。<ServerAddress>のところは「AC1AM」が登録されているUS TrustサーバーであるTorontoのVE3YYZのゲートウェイサーバーのアドレス(と思われる)「ve3yyz.dstargateway.org」と書き込んでみます。
ファイルを保存し、SDカードをJumbospotに差し替え、起動。
・・・失敗。そもそもJumbospotがネットにつながっていないようです。思うに、Noragatewayには暗号化されていない無線LANは設定できないのでは?そこで、持参したモバイルルーター(NEC Aterm MR04LN)を間にかませ、
ホテルの無料Wifi←(暗号化なし)→モバイルルーター←(WPAによる暗号化)→Jumbospot
という構成にすることにし、Nora_Config.exeを起動したウィンドウにモバイルルーターのSSIDとPasswordを入力します。
SDカードをJumbospotに再度差し替え、起動。折しも現地土曜の夜中23時。JAIGの定例D-STARネットが行われる時間であり、DCSリフレクタへの接続を試みますが・・・残念うまく行きません。また、NoraGatewayの最大の利点であるJAのレピータへの接続は、multi_forwardはおろかゲートウェイ交信もできません。
ただしREF001Cには接続できることが判明(ここで、Jumbospotがネットに接続できていることが確認できました。)。それならばと稲毛430への接続を試みるとこれも成功し、ようやくJF1TEU局とのQSOにこぎ着けることができました。
その後も試行錯誤を続けましたが、DCSリフレクタとJAのレピータへの接続ができない原因は、結局、現地では切り分けることができませんでした。
(以上、2019-07-28記)
(以下、2019-07-28追記)
帰国後、SDカード上にNoraGatewayを再構築したところ、JAのレピータへのゲートウェイ交信はできますが、multi_forward とDCSリフレクタへのアクセスはできませんでした。
