2016年11月3日文化の日は、晴れの特異日にふさわしく朝から快晴となりました。JH1QHZ平井さんからのお呼ばれで、多摩川河川敷に行ってきました。
平井さんは魚の仲卸さん。河川敷でいただくブリしゃぶは絶品です。このブリは特別な養殖物だそうで、臭みも全くなく、しゃぶしゃぶでも刺身でもいけます。とても幸せ。
そしてこの場所は狛江市内で貴重な、HFアンテナを張れる場所です。
まずはウィンドムアンテナの実験。ダイポールのようですが、給電点を一方にずらすことによって偶数高調波が乗るといいます。約14m+約7mのエレメントの給電点を地上高5メートルに上げ、そこからVHFテレビ用300オーム平行フィーダー線で地上に引き下ろし、「BNCオス・ターミナル変換アダプタ」を介してアンテナアナライザに接続します。調整前で、4MHz, 8MHz, 15MHz, 24MHzあたりに同調点が見えました。エレメントを切って追い込み、ATUを併用すれば、マルチバンドで使えそうです。
使えそう、ということが分かった時点で次。通常のバランの左右に、約10mのエレメントと約5mのエレメントを1本ずつ接続したもの。つまり、7MHzと14MHzのデュアルバンドダイポールです。
写真でエレメントが見えるでしょうか。アンテナアナライザで確認したところ、7MHzも14MHzもバンドより上に同調点があるようです。つまりエレメントが長すぎ。調整の時間はなさそうだったので、ちょっとサボってATU(Elecraft T-1)を使い、各バンドで無理矢理同調させます。
14MHz/SSBにZL7Gが出ています。スプリットで呼んでみますが歯が立ちません。7MHz/SSBにQSYし、3エリアの局がCQを出しているので呼ぶと、レポートは55とのこと。やはりきちんと調整が必要そうです。
3エリアの局とのQSOが終了すると、別の局から「7K1BIB、QSOお願いします!」とのコールが。5MHz UpしてQRZ?と呼びかけると、7エリアの局でした。JAIAクラブアワード(JCA)に挑戦されており、サフィックス”BIB”は未交信とのこと。偶然にも、過去にスケジュールQSOのご依頼をいただきながら、こちらの自宅アンテナがPoorなためQSOできていなかった方でした。
JCA(http://www.jaia.or.jp/jca/rule/rulej.htm)は異なるサフィックスの局とのQSOを集めるアワードで、18278通り、全パターンとの交信を完成させたことはまだいないと聞きます。Newをご提供できて、こちらもうれしくなりました。
日が傾いてきました。最後に14MHz/SSBでVI4SEA(オーストラリア)をコール。何度目かのコールでpick upしていただき、平井さんと歓声をあげました。
撤収後。空には金星と三日月、夕焼けをバックに富士山のシルエット。
よい一日でした。
(2016-11-06 記)