東京コンテストログのHamlogへの取り込み

東京コンテストに参加しました。昨年、一昨年と移動運用しましたが、今年は悪天候の予報だったので常置場所からの運用でした。

東京コンテスト.png

参加することに意義がある、ま、得点はともかくとして、コンテスト終了後に、CTESTWINで記録したログをTurbo HAMLOGに取り込みますよね。

方法をまとめておきます(お約束ですが、「自己責任でお願いします」。バックアップは必ず取りましょう。)。

JARL東京都支部主催のコンテストの場合、コンテストナンバーとして送る「自局の運用地点を示す別記市区町村島ナンバー」がJCC/JCGコードと異なります(都内局は一部省略されている)。正しいCodeにこだわりたければ、CTESTWINからエクスポートしたCSVファイルを一部編集する必要があります。よって、全体の流れは、以下のとおり。

1.CTESTWINからcsvファイルをエクスポート
2.csvファイルを編集
3.Turbo HAMLOGでcsvファイルをインポート

1.CTESTWINからcsvファイルをエクスポート

CTESTWINからcsvファイルをエクスポートするためには、「ファイル出力」→「HAMLOG CSVファイル出力」と選択しますが、私は下記のように設定しています。

スクリーンショット 2018-05-03 19.17.35.png

ポイントは、
・コンテスト名追加(「%で囲む」とカードを印刷する際に便利)
・Code欄の手動設定で、「RSTを除く受信ナンバーを記録」にチェックし、「数字以外を削除」を選択、「4文字以降の時のみ記録」のチェックをはずす。
とすることです。また、
・Remarks1は、「送信ナンバー記録」にチェック
・Remarks2は、「受信ナンバー記録」にチェック
としていますがここはお好みでしょう。

OKを押すと、csvファイルが出力されます。

2.csvファイルを編集

出力されたcsvファイルをそのままダブルクリックしてExcelで開いてはいけません。Excelでそのまま開くと、Code欄の冒頭「0」が消えてしまうのと、2バイト文字の文字化けが発生してしまうからです(困ったものです。)。

(2019-07-07追記)csvファイルの編集ですが、下記のように面倒な作業をしなくても、LibreOfficeの「Calc」を使えば、そのままcsvファイルを開くことができます(取り込みの際の文字エンコーディングは「日本語(Shift-JIS)」を選択)。なんの苦労も要りません。フリーソフトなので、ぜひインストールしましょう。ダウンロードはこちらから(https://ja.libreoffice.org/)。

(2020-05-03追記)「Calc」の仕様が変わったようで、csvファイルをそのまま開くと、Excelと同じように数字列冒頭の「0」が削除されるようになってしまっていました。これを防ぐためには、csvファイルを開いたときのCalcのインポート窓で、コードの列を選択し、列の種類を「テキスト」に変換しておけば大丈夫です。

この問題の対処法は、下記のページによくまとまっていました。3つの方法が書かれていますが、3番目の「テキストエディタで開きエクセルにコピー貼り付け」がうまくいきました。

「エクセルCSVデータが勝手に変わるのを防ぐ 文字列読み込み法」https://www.excelspeedup.com/csvmojiretsu/

(1番目の「『外部データの取り込み』を使って取り込む」方法は、最新版のExcelでは使えなくなっており、2番目の「拡張子を「.txt」に変更して開く」方法では、文字化けが発生してしまいました。)

具体的には以下のとおりです。
(1) csvファイルをメモ帳等のテキストエディタで開く。
(2) すべてのデータをコピーし、Excelに貼り付ける。
(3) Excelの「データ」→「区切り位置」を選ぶ。
→テキストファイルウィザードが起動
(4) 「カンマやタブなどの区切り文字によってフィールドごとに区切られたデータ」を選択して次へ。
(5) 区切り文字として「カンマ」を選択して次へ。
(6) Codeが入っている列を選択して「文字列」を指定。

(図削除)

(7) 完了を押す。

これで、csvファイルがExcelに取り込まれたので、Code欄の編集を行います。編集のルールは以下のとおり

 2桁: 東京都以外の都道府県→そのまま
 0で始まる3桁: 都内の市→冒頭に1を付加
 1で始まる3桁: 都内の区→冒頭に100を付加
 2で始まる3桁: 都内の郡→以下のように個別に変更
201瑞穂町→10002E
202日の出町→10002C
203檜原村→10002D
204奥多摩町→10002F
401大島町→10004A
402利島村→10004B
403新島村→10004C
404神津島村→10004D
411三宅村→10005A
412御蔵島村→10005B
421八丈町→10006A
422青ヶ島村→10006B
431小笠原村→10007A

Codeの列を基準に「並べ替え」を行い、同じコードはセルを複数選択して「Ctrl+d」を押すと一括変換できるので楽です。

編集が終わったらファイルを保存しますが、そのまま保存するとExcelファイルの形式で保存されてしまいます。そこで、「名前をつけて保存」を選択し、「CSV(コンマ切り)(*.csv)」を選択します。「CSV UTF-8(コンマ区切り)(*.csv)」で保存すると、Hamlogで取り込んだときに文字化けしてしまうようなので選ばないようにします

3.Turbo HAMLOGでcsvファイルをインポート

Hamlogを起動し、保存したcsvファイルをインポートします。「オプション」→「データの保守」→「データのインポート」と進みます。「QSOデータに上書き」と「マスターデータにインポート」のチェックは必ず外します。

スクリーンショット 2018-05-04 09.51.00.png

「開く」ボタンを押して、csvファイルを選択し、「開く」を押すと、下記ウィンドウが出ますので、「はい」を押します。

スクリーンショット 2018-05-04 09.52.19.png

Hamlogが自動的に閉じるので、再度起動し、データがインポートされていることを確認し、「日付時間順にソート」しておきます。

なお、Excelを使うとこれだけややこしい作業になりますが、csvファイル編集専用ソフトを使うともっと簡単にできるかもしれません。

Codeの編集は、マクロを組むともっと省力化できるでしょうね。

ご参考になれば幸いです。

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