JARLコンテストの実施時期について意見を提出

JARLコンテスト委員会が、QSOパーティとフィールドデーの実施時期について、JARL会員からの意見を募集しています(JARLコンテストの実施時期についての意見募集)。私は、以下の意見を提出しました。

4-1 QSOパーティの期間延長変更案
   1月2日00時から5日24時まで
理由
 QSOパーティは局数を稼ぐコンテストではなく、アマチュア無線活性化のためのイベントの一つと位置づけ、できるだけ多様かつたくさんの人たちに出てもらえるようにした方がよいと考える。また、20年前に比べ局数は3分の1に減少しており、東京でも20局やるのはそれなりに大変なので、期間延長をお願いしたい。
 アマチュア無線家は、タワーに7メガで簡単に20局できる人たちばかりではない。2日3日は仕事に出ている人も、近所親戚への挨拶に追われる人も、家族に拘束される子どももおり、このような人たちにも思いを寄せていただきたい。去年ハンディ機を1台買ってまだ附属ホイップしか持っていないニューカマーでもスーパーの屋上や高台から、家族を連れて旅行に出たお父さんでも旅先から、努力次第で20局のQSOを達成できるよう配慮していただきたい。
 松の内の7日まで延長するのも一案だが、間延びしてかえってQSOの機会を失う可能性がある。まずは5日までの延長をお願いしたい。
また、時間帯の再検討もお願いしたい。他のコンテストに合わせた「9時から21時」にこだわる必要は全くない。特に、日中出かけている人が夜の時間帯を使おうとすれば、21時終了では早すぎる。0時からの開始、24時までの延長をご検討いただきたい。

4-2 フィールドデーコンテストの日程変更
日程案
    FDと全市全郡コンテストの入れ替えには反対する。FDを5月または9月に移動させることをご検討いただきたい。開催時間は、21時から15時に戻していただきたい。
理由
 どのコンテストにも多くの移動局が参加するのだから、8月の第1土日に全国規模のコンテストを行うこと自体がもはや不適切である。
 野外活動を奨励するためFDは、5月か9月に移動させるべきである。重なってしまう地方コンテストには前後の週への移動をお願いするか、北日本で開催される地方コンテストであれば、8月の第1土日に移動してもらえばよい。趣旨を説明すれば必ず理解してもらえるはずである。
 時間帯は、FDらしく、みんなで夕食を食べてから運用に取りかかることができるように、21時からに戻していただきたい。終了時刻も15時に戻るので、撤収作業を夕方にできることになる点も好都合である。
 なお、アマチュア無線の活性策として、ARRLのFDのように、コンテストではなくアマチュア無線の宣伝と非常通信の訓練を目的としたイベントに改革(あるいはそのようなイベントを新設)することも考えられる。ご検討いただきたい。

4-3 その他
1 コンテストと災害
 今年の全市全郡コンテストは、関東地方への台風19号の接近と重なった。一部には、コンテストは中止すべきとの声もあったが、台風の影響がなかった地域もあるから、中止する必要はない。むしろ、コンテストを中止してバンド内が閑古鳥になるよりも、多くの局が出ている方が、非常通信も拾ってもらいやすくなると考える。
 そのような趣旨を貫徹するために、コンテスト委員会からは、注意を喚起するアナウンスだけではなく、例えば以下のような、非常通信との関係を具体的にアナウンスされることをご検討いただきたい。
①非常通信を最優先とし、非常通信が聞こえてきたときはワッチに専念すること。
②情報の伝達ができる環境にある局は、コンテスト中であっても、無線または公衆回線等を用いた情報の伝達に協力すること(情報伝達に協力したコンテスト参加局は別に表彰することも検討に値する。)。
③災害が予測される地区において非常通信周波数が定められているときは、その周波数を周知させ、その周波数はコンテストには用いないこと。

2 意見募集について
 今回のアンケートのように、JARLとして会員の意見を募集することはとてもよいことだと思う。他の事項についても、このような意見募集を積極的に行っていただきたい。

以上

なお、今回の会員アンケートに至る経緯については、下記のブログ記事にまとめていいます。

「QSOパーティ」期間延長案のゆくえ

(以上、2019-10-27 記)

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