2020年6月28日(日)に開催されたJARL第9回定時社員総会は、最後まで終わることができず、「続行」になったとのことです。
私は、今年は傍聴を許されませんでしたので、本稿は、社員総会「続行」決定後に社員の皆さんからいただいた情報に加え、JO1EUJ高橋社員のTwitterに依拠しています。高橋さん、詳細な実況中継をありがとうございました。
議長は、昨年と同じJA1STY鈴木清氏、JA8DKJ三井武氏でした。そもそも、このおふたりの昨年の議事進行に問題があったことは、こちらに書いたとおりです。
第1号議題 令和元年度決算の件
社員から、今般開示された会計帳簿をもとに、髙尾氏が参加したという多数の「打ち合わせ」、多額の旅費交通費、親しい人への冠婚葬祭の支出等に関する質問が次から次へとなされましたが、髙尾氏からは、JARLのためのご意見を頂戴していたというだけで、相手先や具体的な会話の内容に関する回答はなかったとのことです。
会計帳簿の閲覧請求に加わっていなかった社員から、「こんな事実をはじめて聞いて驚いている」との発言もあったそうです。
日野岳氏への550万円の退職金は、従業員としてのものであるとのこと。
鈴木氏は、いったん採決に入ろうとしましたが、社員から議長解任動議が提出され、質疑続行を条件に動議は取り下げ。
回答者として大矢理事が指名され、回答されたシーンや、田中理事が5月理事会に提案した「免許簡素化に関する要請書」を髙尾会長らが否決したことについて、田中理事から直接説明があったとも。
https://platform.twitter.com/widgets.jsKQRさん 大矢理事に感想要求。
— JO1EUJ_ねりまN99_N100_JARL社員_6月28日まで (@JO1EUJ) June 28, 2020
「この場では差し控えたいが、一言。「JARLは他の一般社団法人と違う」という印象が在る」
JE8KQR JA3WDL JJ1WTL
JA3HBF
欠席者の準備書面回答要求等#JARL2020
これまで、社員が個別の理事を指名して質問しても、議長が回答者を決め、個々の理事に回答させないという異常な状況が続いていましたが、とうとう、風穴が空きました。
2時間?3時間?ものの質疑ののちに、採決に入ります。集計作業に社員2名の立ち会いが認められたことも、前回とは異なります。
| 賛成 | 反対 | |
| 出席者(委任状を含む) | 9 | 40 |
| 議決権行使書 | 65 | 10 |
| 合計 | 74 | 50 |
結果は承認可決でしたが、議場にいた社員は、9対40と、圧倒的に反対が多かったことが注目されます。議場の議論を聞いて考えを変えた人も多かったと思われます。
ということは、議決権行使書を提出した社員も、議場での問答を聞けば、反対に回った可能性があるということです。僅差の承認といえましょう。執行部(髙尾会長・日野岳専務理事)は猛省すべきです。
第2号議題 役員選任の件
冒頭、社員から、役員の候補者の一人である三井氏がこの議案の議長を務めるのはおかしいという理由で、第1号議案において審理を制限しがちであった鈴木氏も含め議長団解任の動議が提出され、以下のとおり可決されました。
| 賛成 | 反対 | |
| 出席者(委任状を含む) | 38 | 11 |
なお、,lこの際、議決権行使書の原本が会場に届けられていないという驚くべき事実が発覚したとのことです。集計表のみ持参して、どうして集計の正統性が証明できるというのでしょう。
解任された議長団に代わり、髙尾会長より、7L1FFN磯氏とJA1HGY間下氏が議長団として指名されたそうですが、いちど会長が選任した議長団を社員が否認したのですから、本来は、次の議長は社員の決議に委ねるべきだったのではないでしょうか。
監事候補である根本氏の局免が切れており、正員要件を満たさなくなっていたことについては、髙尾会長が「その部分の議案を取り下げる」と説明したものの、社員より、「理事会の決議を経た議案を会長の独断で取り下げるのはおかしい。理事会の決議をやり直すべき」との意見が出され、会長は、根本氏の監事候補取下について、理事会の決議をやり直すことを約束しました。
その上で、この時点で予定時刻を大幅に経過していたこと、第1号議題の結果を見れば、議決権行使書を提出した社員に適切な情報が行き渡っていないことは明らかである(なお、例年あった、準備書面(事前質問書)に対する回答冊子も用意されていなかったとのことです。)ことから、役員選任議案の採決に入れる状況にないとして、社員から「社員総会の続行」動議(一般法人法56条)が提出され、以下のとおり可決されました。
| 賛成 | 反対 | |
| 出席者(委任状を含む) | 39 | 10 |
続行会の日時場所は未定ですが、現社員と現役員の身分はそのままで、別の日に、第2号議案の審議から続けられることになります(私の社員就任も延びました。)。その間、提出されている議決権行使書や委任状はいちおう有効ですが、各社員が考えを変えれば、差し替えることができます。
執行部の責任
今回の社員総会については、招集手続に3つものミスがあったという問題に加え、根本的な問題としては、コロナ禍を言い訳に議決権行使書を早期に提出させようとして、十分に丁寧な審議を行い、JARLの運営に社員の意向を反映させる体制の確保を怠った執行部の責任を指摘せざるを得ません。
言い換えれば、現執行部は、「会員ファースト」とは裏腹に、社員総会を軽視し、ひいては会員の代表である社員を軽視しているのです。
現執行部には、続行会の日時までに、今回の大失態について、全社員・全会員に対する説明責任を果たすことを求めたいと思います。
(2020-06-28 19:00 記)

今まで、シャンシャン!で終わってた社員総会に一石を投じる事になったと思います。
引き続き、よろしくお願いします。m(_ _)m
そうですよ!過去の某会長時代からですから時効分も含めて、全てを公開をして戴ける良いと考えています。
[…] 【速報】第9回定時社員総会の「続行」と執行部の責任https://7k1bib.wordpress.com/2020/06/28/member-mtg-extention/ […]
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