JARL第12回定時社員総会ご報告

とうとう、JG1KTC髙尾義則氏がJARL理事会から放逐されました。
髙尾義則会長解任議案が初めて提出された2019年6月から4年、振り返れば長い道のりでした。

2023年6月25日午前中に、理事会が開催され、髙尾会長の会長からの解職議案が、圧倒的な賛成で可決されたとのことです。5月の理事会では、賛成7、反対8で否決されていました。前回の5エリア、9エリアの理事に加え、今回、8エリア(北海道)の3名の理事も、髙尾会長を見限り、さらに他のエリアの理事も追随したということです。

理事会に先立ち髙尾会長からは、会長・理事から辞任するとの辞任届が提出されていたとのことです。

新たな会長には、JA5SUD森田耕司副会長が就任されました。

午後1時、定時社員総会が始まると、髙尾氏ではなく森田氏が会長としてあいさつされ、社員に動揺が走りました。森田新会長から、髙尾氏の不祥事について詳細な説明がありました。

私は、森田新会長から議長のご指名を頂き、JH4PHW坂井氏とともに議長を務めました。事務局が用意されたシナリオを見る時間も無く、ほぼぶっつけ本番の議長でしたが、社員の皆さまの多大なご協力をいただき、何とか時間内に審議を終えることができました。

決議の結果は以下のとおりです。

第1号議題 決算の件 可決
第2号議題 規則改正(被選挙権の年齢引き下げ) 可決
第3号議題 規則改正(「地方本部長選挙」の創設) 可決
第4号議題 髙尾理事解任の件 審議せず
第5号議題 田中理事解任の件 否決

私は議長を務めましたので、投票はしておりません。議長という立場から、各結果についての感想も控えますが、第3号議題については起案者でしたので、お礼を申し上げることだけはお許しください。社員の皆様、ご賛成くださりありがとうございました。

議事の詳細は、いずれ公表される速記録をご覧下さい。

さて、JARLは、新しい体制になりました。会員を「味方」と「敵」に分けて分断を引き起こし、JARLを停滞させてきた元会長、JG1KTC髙尾義則氏は、JARL理事会から去りました。ですが、これで自動的にJARLがよくなるわけではありません。改革の出発点に立ったということでしかないと思います。(2023-06-27 05:18 下線部追記)

会長が解職されるという前代未聞の危機にあって、ある意味、火中の栗を拾われたJA5SUD森田新会長には、一会員として心からの感謝しかありません。森田さんは誠実で信用できる方です。森田新会長のもと、理事・社員だけでなく、アマチュア無線家みなが一丸となって、アマチュア無線界が少しでも良くなるよう、ひとりひとりの力を合わせることができることを、心から願っています。そして、今回の社員総会を通じて、それは実現できると、確信致しました。

私も、奢らず、曇らず、引き続きその手助けをさせていただければと、決意を新たにしています。

(2023-06-26 00:44 記)

2件のコメント

  1. 新しいJARLに期待致します。
    会員全員が、運営に関心を常に持つ
    事が必要です。

  2. ご苦労さまでした。やっと?駆逐できましたね。
    ただ、組織の赤字体質はまったく改善の目途がついておらず改革はまったなしです。
    日本のアマチュア無線家は結局?JARLに結集するしかないので
    早期に年単位で収支のバランスをとっていく必要があると思いますし
    収入と支払いのバランスを考えると、ビューロー制度の改革も必要ですね。
    また組織運営の前提となる、選挙制度や情報開示の立て直しも必要です。
    この4年間、まったく進歩がなく(後退?)歯がゆい状態でしたが
    やっと、改革のスタート地点に立ったという感じがしますので、
    期待しておりますし、陰ながら支援を続けたいと思います!

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